間伐材で一輪挿しをつくりました。


IFFT/KOINORのブースをお借りして一輪挿しを展示しました。
モノトーンのアイテム群にナチュラル感と彩を演出できる生花を行きつけのフラワーショップにお願いして仕入れていただきました。
自然素材の丸くくりぬいた窓から向こうに見える景色を見てほしい、そんな想いをこめたデザインです。

間伐材の一輪挿し

今回はテーブルの面積が大きいので3個を重ねて一つのまとまりにしました。
木目や色の表情の違い、節のアクセントも自然素材ならではです。
花も野生のイメージを感じるものを選んでいます。幅のサイズ違いが2種類あります。

伐採上の写真はヒノキをまさしく切り倒した瞬間です。
右の写真は間伐後の見通しが明るくなった様子です。
道路沿いのため景観を意識した間伐を行っています。

伐採後の林

間伐した木材を搬出し加工場の隣に持ち込んで自然乾燥を行っています。
切り倒した直後は木質の重量の多いものは2倍の水分を含んでいます。いいかえれば、製品になったときに10kgの重さであれば伐倒直後は30kg近くあることになります。
必要な長さにカットして、しばらく(半年から1年)林内に放置して半分くらいの重さになってから持ち出すことにしています。
製材時に出る端材も保管し〔写真右)、細かな部品に使用します。また、加工時に出るおが屑は農業家にお願いして肥料として土に帰しています。丸太一本を無駄なく、有効活用しようという精神です。


製材後再び乾燥させます。
少なくとも含水率が20%以下になるまで
乾燥させてから製品用の加工を開始します。
乾燥が不十分だと反りや狂い・
割れの原因になるからです。

実はこんな手作り装置で製材をしています。大きな丸鋸は手持ちではコントロールできないほどのパワーと重量があるので、2本の桟の上に載せてスライドさせる方式で安全と正確さを心がけています。

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